国立天文台プロジェクト研究員 研究テーマ一覧

過去の研究テーマ一覧

これまでに天文台プロジェクト研究員として募集された, JASMINE プロジェクトに関係する研究テーマは以下のとおりです。

2024 年

研究テーマ名 研究内容
赤外線天文衛星 JASMINE にむけた星像解析技術の開発

JASMINE は近赤外線での高精度測光・位置測定をおこなう天文衛星ミッションである。観測データから最高の精度で物理量を推定するためには、観測データが生成されるプロセスを再現可能なモデルが必要になる。本テーマでは恒星が検出器面につくる像を再現するモデルを構成し、高精度で測光・位置測定をおこなう技術を確立する。シミュレーション、あるいは他の赤外線観測装置で得られたデータをもちいた検証も目指す。開発は JASMINE チームの担当メンバーと協力して実施する。必要に応じて JAXA 宇宙科学研究所のメンバーとも協力する。

応募書類にはプロジェクトへの貢献について具体的に記載すること。

受け入れ教員: 大澤亮 (ryou.ohsawa_at_nao.ac.jp)

JASMINE 観測装置およびその搭載機器の開発検討

赤外線天文衛星JASMINEは、銀河中心核バルジの星の位置と運動の高精度測定により、天の川銀河の力学進化を探求する計画です。そのためには構造的・熱的に安定した観測装置が必要で、現在、望遠鏡とカメラを含む全系について、光学的・熱的・構造的な設計検討が進んでいます。また、国立天文台が開発した国産赤外線撮像センサの宇宙用化とともに、その駆動エレクトロニクスの開発検討も進められています。本研究テーマでは、以下に示す装置開発項目のいずれかもしくは複数において、メーカー等とも共同して、各種装置設計や装置評価法の検討を推進すること、もしくは、装置開発に関する各種基礎実験を推進することを実施していただきます。

  1. 望遠鏡の光学系を主とした開発検討
  2. 望遠鏡の熱構造を主とした開発検討
  3. カメラのエレクトロニクスを主とした開発検討
  4. 検出器冷却系を含むカメラ熱構造の開発検討
  5. その他、衛星搭載観測装置としての開発検討

応募書類には、希望する開発検討項目の明示し、それらの項目に如何に貢献できるかを具体的に記載すること。

受け入れ教員: 鹿野良平 (ryohei.kano_at_nao.ac.jp)

2023 年

研究テーマ名 研究内容
赤外線位置天文衛星 JASMINE のデータ解析アルゴリズムおよびソフトウエアの開発

JASMINE は銀河中心領域を赤外線で撮像した多数枚の画像からおよそ 10 万天体の位置天文パラメタを推定する衛星ミッションである。高精度の位置天文カタログを作成するためには適切な測定アルゴリズムと較正モデルを構築し検証する必要がある。JASMINE チームの担当メンバーと協力して下記の課題のいずれかに取り組んでいただく。

  1. トイモデルに基づく解析アルゴリズムの構築・検証
  2. 高度な観測シミュレーションによる位置天文測定達成精度の評価

応募書類には、自身がどちらのテーマに貢献できるかを具体的に記載すること。

受け入れ教員: 大澤亮 (ryou.ohsawa_at_nao.ac.jp)

JASMINE観測装置およびその搭載機器の開発検討

赤外線位置天文衛星JASMINEは、銀河中心核バルジの星の位置と運動を高精度測定することで、天の川銀河全体の力学進化を探求する計画です。そのためには構造的・熱的に安定した観測装置が必要で、現在、望遠鏡とカメラを含む全系について、光学的・熱的・構造的な設計検討が進んでいます。また、国立天文台が開発した国産赤外線検出器を搭載すべく、検出器自身の宇宙用化とともにその駆動エレクトロニクスの開発検討も進められています。本研究テーマでは、以下に示す装置開発項目のいずれかもしくは複数において、メーカー等とも共同して、各種装置設計や装置評価法の検討を推進すること、もしくは、装置開発に関する各種基礎実験を推進することを実施していただきます。

  1. 望遠鏡の光学系を主とした開発検討
  2. 望遠鏡の熱構造を主とした開発検討
  3. カメラのエレクトロニクスを主とした開発検討
  4. 検出器冷却系を含むカメラ熱構造の開発検討
  5. その他、衛星搭載観測装置としての開発検討

応募書類には、希望する開発検討項目の明示し、それらの項目に如何に貢献できるかを具体的に記載すること。

受け入れ教員: 鹿野良平 (ryohei.kano_at_nao.ac.jp)

2022 年

研究テーマ名 研究内容
JASMINE 観測装置およびその搭載機器の開発検討

赤外線位置天文衛星 JASMINE は、銀河系中心核バルジの星の位置と運動を高精度測定することで、天の川銀河全体の力学進化を探求する計画です。そのためには構造的・熱的に安定した観測装置が必要で、現在、望遠鏡系を含めた全サブシステム系について、光学的・熱的・構造的な設計検討が進んでいます。また、検出器系については、国立天文台が開発した国産赤外線検出器を宇宙用化してJASMINEに搭載すべく、開発検討がスタートしています。本研究テーマでは、これらの装置開発項目のいずれかにおいて、メーカー等とも共同して、各種装置設計や装置評価法の検討を推進すること、もしくは、検出器評価を含む各種基礎実験を推進することを実施していただきます。

受け入れ教員: 鹿野良平 (ryohei.kano_at_nao.ac.jp)

JASMINE のデータ解析手法の研究開発、解析ソフトウエア・シミュレーションソフトウエアの開発および、そのために必要な装置等の数学モデルの構築

JASMINE では、約 10 万個の星を数十万回観測し、星に対する年周視差等の位置天文パラメータの導出を行い、カタログを作成します。JASMINE は高精度を達成するために、自ら観測したデータを用いた self-calibration により、ノイズ除去や装置バイアスの補正を行い、装置の数理モデルの構築や最適化も実施します。このような原理をもとにした、現実的な状況でも的確に機能できるデータ解析手法の研究開発をお願いします。また、実際の解析ソフトウエアの研究開発や、その妥当性を評価するために必要な模擬カタログのシミュレーションデータの作成もお願いします。なお、これらの研究開発は JASMINNE チームの担当メンバーと共同で行ってもらいます。

受け入れ教員: 郷田直輝 (naoteru.gouda_at_nao.ac.jp)