位置天文学とは?

星はどのように運動して見えるの?

星の並び(星座の形)は時代とともに変化します。これは、天の川銀河の中を個々の星が独自に運動しているからです。その運動は夜空を直線運動し、固有運動とよんでいます。一方、太陽の周りを地球が公転すると夜空に対して星は楕円運動します。この公転運動にともなう楕円運動と、星独自の固有運動が組み合わさって、らせん運動が観測されます。

5万年前のカシオペア座と現在のカシオペア座
らせん運動

星の距離はどうしてわかるの?

三角測量による距離の測定

地球が太陽の周りを公転する事で星は夜空に対して見える方向が変化します。図で示す部分の角度を年周視差といいます。この角度が大きいほど星までの距離は近く、小さいほど遠い事がわかります。

JASMINEの観測精度

ジャスミンが測定できる角度の精度は10万分の1秒角級にもなります(1秒角=3600分の1度)。この10万分の1秒角とはどのくらいの角度でしょうか。これは、100Km先の人の髪の毛1本の太さの10分の1を見込む角度です。

ジャスミンの観測波長:ジャスミンは、可視光線よりも長い波長であるHwバンドと呼ばれる帯域(1.1~1.7ミクロン)の赤外線を用いて観測します。こうした長い波長を用いることにより、可視光では宇宙の塵やガスによる吸収のため観測が困難となる天の川銀河の中心領域の観測が可能となります。

位置天文学の歴史